ブライアン・メイ、1998年のソロ・アルバム『Another World』復刻版を記念するYouTubeシリーズ第1弾公開

Brian May - Another World: Back To The Tree
https://youtu.be/v8-mvlDdMrI

クイーンのブライアン・メイは、1998年に発表したセカンド・ソロ・アルバム『Another World』の復刻版を4月22日にリリースすることになり、これを記念するYouTubeシリーズをスタートさせました。

このシリーズは、今年2月に終了したクイーンのYouTubeシリーズ「Queen The Greatest」を制作したサイモン・ラプトンがプロデュースしており、4月12日から5月半ばまで、毎週アップされるそうです。

その第1弾「Another World:Back To The Tree」が公開され、今年3月、アルバム・カヴァーが撮影されたカナリア諸島のエル・イエロ島を再訪したメイは、1998年に表紙の大木を撮影するために同島を訪れた時の思い出を語っています。 「僕は、あの大木のことを “マイ・ツリー(自分の木)” と呼んでいるんだ。実際には、エル・イエロ島のナショナル・エンブレム(国章)みたいな存在だけどね。あの大木を初めて見たのは、新聞の記事に掲載されていたモノクロ写真で、ものすごい木だと思ったんだ。当時の僕はいつも不運に見舞われていて、精神的にも辛い時期だった。でも自分が変わらなければ、その状況の中で死ぬんじゃないかと思って、克服する方法を見つけなければと思っていたんだ。

この木は、強い海風や塩水にさらされながら逆境の中で育ち、今でもどうにか生きている。でも、一体どうやって? そう思った僕は、この木に会いたいと思った。そして旅行雑誌で見つけたんだ。エル・イエロ島のサビノサにあるってね。で、衝動に駆られて、『行かなくちゃ』って思ったんだ。時には、衝動に駆られて生きることも必要でしょ?

フォト・セッションでは、僕と木のスチール写真を撮って、僕は木と同じポーズを取ろうとしてたんだ。そう思ったのはほとんど偶然で、木と同じように体を曲げたんだよ。当時は写真の加工なんて出来なかったから、まさに見た目通り写真のままさ。あの木は本当に大きくて、僕の2倍はあった。それで、思い通りの効果を出すために遠近法を使ったんだ。あの木は、僕のために『Another World』の素晴らしいシンボルになった。

24年後に再訪したら、木はロープで囲まれていて進入禁止になっていたから、木に駆け寄ってハグすることも触ることも出来なかった。でも、僕がそうしなかったのは、他の人たちと同じように模範を示すべきだと思ったからさ。そこに立ち入るべきじゃないし、木をリスペクトして、近くにいることを楽しむべきだと思ってね。あと300年はあそこにいてくれることを願ってるよ」