
https://youtu.be/fJ9rUzIMcZQ
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめ、多数の大物ミュージシャンのミュージック・ビデオを監督したブルース・ゴワーズ(Bruce Gowers)が1月15日、カリフォルニア州サンタモニカにて、急性呼吸器感染症の合併症により82歳で亡くなりました。
1940年にスコットランドで生まれたゴワーズは、ロンドンのBBCトレーニング・カレッジに通い、カメラマンやプロダクション・マネージャーとしてキャリアをスタートさせた後、ビデオ監督になりました。
1975年「ボヘミアン・ラプソディ」のMVで成功したゴワーズは、「その後、私の電話は鳴り止まなかった」と語り、70年代にアメリカへ移住。クイーンの「Somebody To Love」や「Tie Your Mother Down」などのMVも手がけたほか、サンタナの「Winning」、スーパートランプの「The Logical Song」「Goodbye Stranger」、ジャーニーの「Lovin’, Touchin’ Squeezin’」、カンサスの「Dust in the Wind」、ジョン・メレンキャンプの「Jack and Diane」、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Heart of Rock and Roll」、ラッシュの「Limelight」「Tom Sawyer」、ロッド・スチュワートの「Hot Legs」、10ccの「I’m Not In Love」、プリンスの「1999」、ストーンズの「Hot Stuff」などを含め、350本ものMVを監督しました。
またゴワーズは、TVの特番やドキュメンタリー、エミー賞やMTVなどの授賞式の監督も務め、2002年から2011年まで米・オーディション番組『アメリカン・アイドル』のディレクターを担当、2009年にはエミー賞の「最優秀ミュージカル・バラエティ・ディレクター賞」を受賞しました。
ゴワーズの訃報を受け、クイーンのブライアン・メイは追悼メッセージを発表しています。
「日曜日にブルース・ゴワーズが亡くなったことを聞き、非常に悲しい。言うまでもなく、ブルースは “ボヘミアン・ラプソディ” ビデオの立案者で、その他にも相当数のビデオを手掛けていた。彼はロック・コミュニティから惜しまれ、決して忘れられることはないだろう。彼のご家族に心からお悔やみを申し上げます」
安らかなる眠りをお祈りいたします。