
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
今年2022年は、〈シティ・ポップ〉の音像形成にも多大な影響を与えたTOTOの代名詞ともいうべき歴史的名盤 『TOTO IV〜聖なる剣』 がリリース40周年。更に、今年はTOTOの結成45周年であると同時に、バンドの精神的支柱でもあった伝説の名ドラマー、ジェフ・ポーカロの没後30年(1992年8月5日没)にもあたる。そんなビッグ・メモリアル・イヤーに、幼馴染のジェフと並びTOTOの創始者として知られるデヴィッド・ぺイチが50年に及ぶキャリアで初のソロ・アルバム 『Forgotten Toys(フォガットゥン・トイズ)』を完成させ、そのソロ・デビュー作が日本ではソニー・ミュージックからリリースされることが明らかになった。
グラミー賞?6回の受賞歴を持つペイチはこれまでにボズ・スキャッグス、スティーリー・ダン、マイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、ジョージ・マーティン、シカゴ、P!NK、アレサ・フランクリン、マイルス・デイヴィス、ドゥービー・ブラザーズ、スティーヴィー・ニックス、ロッド・スチュワート、ジャクソン・ブラウン、レイ・チャールズ、エルトン・ジョン、バーブラ・ストライサンド他2,000枚以上ものアイコン的なアーティストたちのアルバムに貢献。ソングライター/鍵盤奏者/プロデューサー/アレンジャー/ヴォーカリストとして、そして多大な影響力を持つバンドTOTOの主要作曲者として、ポピュラー・ミュージックのサウンドを形成してきた。TOTOとしては17作のアルバムをリリースし、累計セールスは4,000万枚以上、全世界でのストリーミング回数は30億回以上を数える(ペイチは 「ホールド・ザ・ライン」「ロザーナ」「アフリカ」 といったTOTO最大のヒット曲を単独または共同で書いている)。半世紀に及ぶ伝説的なキャリアを経て、バンドの創設者であるぺイチが、TOTOのオリジナル・メンバーとして最後の、そして待望のソロ・デビューを果たす。文字通りTOTOの 「最初」 で 「最後の男」 になるというわけだ。
そんなぺイチのもとに、スティーヴ・ルカサー〈g〉やジョセフ・ウィリアムス〈vo、keys〉、レニー・カストロ〈perc〉にネイザン・イースト〈b〉といったTOTOファミリーから、マイケル・マクドナルド〈vo〉、ドン・フェルダー(イーグルス)〈g〉、スティーヴ・ジョーダン(ローリング・ストーンズ 注:サポート・メンバー)〈ds〉、レイ・パーカーJr〈g〉、更にはブライアン・イーノ(!)ら豪華ゲスト陣が大挙集結。往年のTOTOテイストから偉大なる父(ジャズ・ピアニスト、編曲家のマーティ・ぺイチ)に捧げたジャズ・テイストのナンバーまで、ぺイチの音楽的な懐の深さ/多様性と、細部までメロディアスな<匠〉の音が光る楽曲群を一気に聴かせる傑作に仕上がっている。
多彩なカタログを持つぺイチは、最も大切な思い出の品や形見と同じように必要な時には埃を払い、棚の上に戻したりしながら、しばらくの間ソロ・アルバム向けの曲のアイデアを温めていた。コロナ禍のロックダウンによりそれらの曲を紐解く機会を得た結果、彼が何年も頭の中に抱えていた曲を集めたアルバムが出来上がったのだ。ぺイチはこう明かす。
「何か纏めるべき時期がやってきたような気がしたんだ。中にはまさに忘れ去られたおもちゃ (Forgotten Toys)的な曲もある。スタジオに入ってから暫く経って、絶えずこれらの〈ピース〉を聴いている自分に気づいたんだ。再発見の連続だったね。音楽のパズルみたいに、曲として纏まることを願っていたよ」
アルバムのカヴァー・アートワークには、ペイチの妻が長年にわたって持ち続けていた様々な思い出の品がフィーチャーされ、作品のコンセプトを詩的にノスタルジックな形で表現している。
「この作品を通じて、みんなが僕の知られざる面を垣間見ることを願っているよ。音楽的な文脈で見せることのなかった面をね」(ぺイチ)
デヴィッド・ぺイチのソロ・デビュ―作 『Forgotten Toys(フォガットゥン・トイズ)』 日本盤は、ソニー・ミュージックより日本独自仕様で8月24日(水)に発売(本国は8月19日リリース)。
なお、ぺイチの初ソロ・アルバム発売に先行して8月3日(水)には、日本独自企画となる『TOTO IV〜聖なる剣 40周年記念デラックス・エディション』 が発売される。このたび発売が決定した日本独自企画の 『TOTO IV〜聖なる剣 40周年記念デラックス・エディション』 はSACDマルチ・ハイブリッドディスクを採用。SACD層には、オリジナル・アナログマスターからのDSDマスタリングによる5.1chサラウンド音声と2chステレオ音声を収録。日本初リリースとなる5.1ch音声は、5本のスピーカーから分離良く飛び出してくる緻密に構成されたサウンドに圧倒される。CD層は、スティーリー・ダンとの仕事で知られるエリオット・シャイナーが2018年(TOTOのデビュー40周年時)にメンバー監修のもとでリマスタリングを行なった、現存する最新リマスター音源を採用している。また、CD層にはボーナス・トラックとして、1981年〜1982年頃の 『TOTO IV〜聖なる剣』 レコーディング・セッション時では未完のアウトテイクだったオリジナル・マテリアルに、2018年のルカサーやぺイチが追加録音(故ポーカロ兄弟との時空を超えた共演を含む)をして完成させた4曲が追加収録されている。 パッケージはアナログ・シングルレコードサイズの7インチ紙ジャケットに数々の思い出のアイテム(メモラビリア)を復刻した封入特典満載の豪華仕様で、1982年5月17日(月)の日本武道館公演チケットや同公演告知ポスター、ツアー・パンフレットも40年振りに復刻。初回発売時と再発時のアナログLP帯や、当時封入されていた〈メンバーのセッション・リストBOOK〉も復刻して封入。更に、日本で 『TOTO IV〜聖なる剣』 からカットされた7インチ・アナログ(ドーナツ)盤シングルのジャケットも全て復刻されており、1982年当時を追体験させてくれる充実の内容になっている。