
ディノ、デシ&ビリー時代のプロモーション写真。右がビリー・ヒンシェ。
60年代の米ポップ・ロック・バンド、ディノ、デシ&ビリー(Dino, Desi & Billy)のメンバーで、ビーチ・ボーイズのツアー・メンバーでもあったビリー・ヒンシェ(Billy Hinsche)が11月20日、肺ガンのため70歳で死去しました。
ヒンシェはフィリピンのマニラで生まれましたが、その後家族とアメリカに移住しました。ビヴァリーヒルズの高校に通っていたヒンシェは、ディーン・ポール・マーティン(歌手/俳優ディーン・マーティンの息子)とデシ・アナルズ・ジュニア(俳優デシ・アナルズと女優ルシール・ボールの息子)と出会い、後にディノ、デシ&ビリーが結成されました。
ディノ、デシ&ビリーは、1965年の曲「I’m a Fool」と「Not the Lovin’ Kind」が、それぞれ全米チャートの17位と25位にランクインし、同年からビーチ・ボーイズのツアーで前座を務めたほか、ラヴィン・スプーンフルやママス&パパスのツアーにも前座で出演し、1965年から1966年に4枚のアルバムをリリースしましたが、1969年に解散しました。
その後、ヒンシェはビーチ・ボーイズのセッション・ミュージシャンになり、1971年から1977年、及び1982年から1996年までバンドのツアーに参加し、主にキーボードとリズム・ギターを担当していました。
またヒンシェは、エルトン・ジョンの「Don’t Let The Sun Go Down On Me」や、ウォーレン・ジヴォンの「Desperados Under The Eaves」、アメリカの「Hat Trick」、ジョーン・ジェットの「Good Music」などにバック・ヴォーカリストとして参加しています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。