カート・コバーンが『MTVアンプラグド』で使用した“世界最高額のギター”マーティンD-18Eが英国の音楽大学に寄贈される

https://youtu.be/fregObNcHC8
Nirvana - The Man Who Sold The World (MTV Unplugged)

ニルヴァーナのカート・コバーンが、『MTVアンプラグド』で使用したギター、マーティンD-18Eは2020年にオークションにかけられ600万ドルの金額が付き(=約9億3,000万円)、世界最高額のギターとなりました。そのマーティンD-18Eがこの度、ロンドン王立音楽大学に寄贈されることになりました。

このアコースティック・ギター、マーティンD-18Eは左利きだったカート・コバーン用に改造されています。1993年11月18日にニューヨークのソニースタジオで録音され、コバーンの死後1994年11月にリリースされた『MTVアンプラグド』でのパフォーマンスで使用され、人々の記憶に残る楽器となりました。コートニー・ラブによると、彼が自ら命を絶つ前に最後に弾いたギターだということです。

コバーンの死後、ギターは娘のフランシス・ビーン・コバーンへと受け継がれ、その後彼女と一時婚姻関係にあったアイザイア・シルヴァに譲渡されました。シルヴァはその後2020年6月にジュリアンズ・オークションでこのギターを601万ドル(451万ポンド)で売却。これはオークションで販売されたギターとしては史上最高額を記録しました。

この楽器を購入したのはオーディオメーカーのオーナーであるピーター・フリードマン氏。彼は英国王立音楽大学とも深い親交があり、このギターを同校に寄贈することになったようです。ギターは舞台芸術・音楽施設で展示されることになるとのことです。