フレディ・マーキュリーの個人的アイテム1,500点がオークションに

クイーンのフレディ・マーキュリーは1991年に他界する前、ロンドンの自宅と個人的なコレクションを親友のメアリー・オースティンに託し、オースティンはこれまで30年以上にわたり、建物とコレクションをそのままの形で保管してきましたが、およそ1,500点に及ぶアイテムをサザビーズのオークションに出品することになりました。

アイテムの中には、手書きの歌詞やステージ衣装、作曲に使ったギター、絵画などが含まれ、今年6月にニューヨーク、ロサンゼルス、香港の展示会で一般公開された後、8月4日〜9月5日までロンドンでメインの展示会が開催され、9月から6つのテーマごとに6回のオークションが行なわれます。収益金の一部は、マーキュリー・フェニックス・トラストと、エルトン・ジョンのエイズ基金に寄付されるとのこと。

オースティンは、「何年もの間、私はフレディが探し求め、愛していた素晴らしいものに囲まれ、生きる喜びと特権を享受してきましたが、年月が経ち、私の人生における非常に特別な章を閉じるという難しい決断を下す時が来ました」と述べ、フレディが曲に取り組む姿を思い出してしまうため、手書きの歌詞と楽譜を手放すのが一番辛いと語っています。

なお、フレディを象徴する王冠とマントの落札価格は6万〜8万ポンド(=約1,000万?1,330万円)、クイーン1979年のヒット曲「Crazy Little Thing Called Love」の作曲と録音に使われたマーティンD-35 アコースティック・ギターが3万〜5万ポンド(=約500万?830万円)、生前最後のミュージック・ビデオ「These Are The Days Of Our Lives」(1991年)で着用したチョッキが5,000〜7,000ポンド(=約83万?118万円)、名曲「Killer Queen」の手書きの歌詞が5万〜7万ポンド(=約830万?1,168万円)、「We Are The Champions」の手書きの歌詞が20万〜30万ポンド(=約3,340万?5,000万円)と予想されており、6回のオークションで合計600万ポンド(=約10億円)以上の収益が見込まれています。

また、フレディが所有していたフランス人画家のジェームス・ティソが描いた「Type of Beauty」の原画(推定落札価格40万〜60万ポンド=6,600万?1億円)、ティファニーの銀製口ひげ用の櫛(400〜600ポンド=約6万8,000?10万円)、ベッドサイドに置いてあったダイヤル式の電話(2,000〜4,000ポンド=約33万?66万円)なども出品されます。