
Linda Ronstadt(著)、Lawrence Downes(著)、Bill Steen(写真)
『Feels Like Home : A Song for the Sonoran Borderlands』
・英語版/ハードカバー(2022/10/4)洋書
・英語版/Kindle(電子書籍)(2022/10/4)\4,135
リンダ・ロンシュタットの新たな回顧録『Feels Like Home : A Song For the Sonoran Borderlands』が、アメリカで10月4日、イギリスでは11月22日にヘイデイ・ブックス(Heyday Books)から出版されることになりました。
本書のタイトルにある “Sonoran Borderlands”(ソノラの国境地帯)は、米アリゾナ州、カリフォルニア州、メキシコのソノラ州にかけて広がるソノラ砂漠の国境地帯を指し、本書には、ロンシュタットの魂の故郷であるソノラ砂漠のパノラマを背景に、国境地帯の人々との思い出や、伝統的なソノラ料理のレシピなども綴られているそうです。
アリゾナ州ツーソン出身のロンシュタットは、幼い頃からジャズやメキシコ音楽をはじめとする様々な音楽を聴いて育ち、40年の音楽キャリアにおいて、カントリー、ロックンロール、アメリカン・スタンダード、ジャズ、オペラ、ブロードウェイ・スタンダード、メキシカン&トロピカル、アメリカーナ音楽を網羅していますが、その音楽的遺産を形作ったバラードは、本書に綴られたソノラの地と人々がルーツになっているようです。
また、本書のタイトル「Feels Like Home」は、ロンシュタットが1994年にカヴァーしたランディ・ニューマンの曲に由来しており、この曲は同年トリオ(ロンシュタット+ドリー・パートン+エミルー・ハリス)のセカンド・アルバム『Trio II』に収録されたほか、ロンシュタット1995年のソロ・アルバムのタイトル曲にもなりました。
248ページに及ぶ本書は、ロンシュタットが2013年に出版した音楽的回顧録『Simple Dreams: A Musical Memoir』に続く作品で、ロンシュタットと元『ニューヨーク・タイムズ』のライター、ローレンス・ダウンズが共同で執筆し、30年以上にわたりソノラ国境地帯の写真を撮り続けているプロ写真家、ビル・スティーンによる美しい写真がフィーチャーされています。