
60年代からの『ミュージック・ライフ』読者ならきっとご存知のはず、漣 健児(さざなみけんじ)は本名・草野昌一として元弊社経営者でもあった人物ですが、60年代カヴァー・ポップス黄金時代を築き、日本語ポップスの先駆的クリエイターとしてつとに有名。そんな漣 健児の仕事を現代の視点から紐解く研究書が、9月16日に新たに発売になります。
60年代カヴァー・ポップス黄金時代を築いた、日本語ポップスの先駆的クリエイター故・漣健児(さざなみけんじ/1931-2005)。弊社経営者としての草野昌一は、いかにして漣健児になったのか。
「ルイジアナ・ママ」「可愛いベイビー」「悲しき街角」「ステキなタイミング」「パイナップル・プリンセス」「好きさ好きさ好きさ」「砂に消えた涙」「五匹の仔ブタとチャールストン」といった日本語カヴァーのヒット曲から、ディズニーソング「ミッキーマウス・マーチ」や「赤鼻のトナカイ」等のクリスマス・ソングの訳詞まで、数多くの日本語訳を世に送り出した漣健児の仕事を、現在の視点から紐解きます。
日本のポップスにおける漣の役割は、どのようなものだったのか。これまでにない地層にまで踏み込んだ論考、そして多くのミュージシャンや業界の重鎮の発言・証言から、その真の姿を探り出します。
*漣健児 生誕90周年記念出版
*シンコーミュージック創立90周年記念
〈主な内容〉
「カヴァー・ポップスの定義、漣健児の功績と技法」(文:高 護)
漣健児研究の第一人者であり、CD3枚組作品集『60年代の60曲〜漣健児のワンダーランド』や書籍『漣健児と60年代ポップス』(1998年)の企画・監修を務めた高護による漣健児論の集大成。「子供じゃないの」「ルイジアナ・ママ」「可愛いベイビー」「ステキなタイミング」の譜面も掲載。