ビートルズ、1963年バッキンガムシャー公演の未発表ライヴ音源発掘

ビートルズが1963年4月4日、英バッキンガムシャーのストウ寄宿学校(Stowe boading school)で行なった1時間のライヴ音源が発掘され、BBCラジオ4の番組『Front Row』が、そのニュースを伝えました。

この未発表ライヴ音源は、当時15歳だった同校の男子生徒、ジョン・ブルームフィールドが録音したもので、ビートルズのコンサートは、デヴィッド・ムーアズという生徒が、マネージャーのブライアン・エプスタインに手紙でリクエストしたことで実現に至り、エプスタインが公演代として100 ポンドを請求したため、ムーアズは学友にチケットを販売して資金を調達しました。

ビートルズはこの日、BBCパリス・スタジオでのレコーディング・セッション後に遅れて到着しましたが、チャック・ベリーのカヴァー「Too Much Monkey Business」や、2週間前にリリースしたばかりのデビュー・アルバム『Please Please Me』の曲を含め、1時間で22曲を演奏し、観客のリクエストにも応じていたそうです。

ブルームフィールドは、BBCに次のように語っています。
「私は、あの瞬間に大人になったんだと思います。少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これは別の惑星からのものだと実感しました」

また、ビートルズの歴史家であるマーク・ルイソンは、次のように語りました。
「この録音テープがもたらすチャンスは、全く思いがけないものですが、完全な世界的名声への突破口にいた彼らを聴くことが出来て、素晴らしいです。当時の録音は、観客全員の悲鳴に包まれており、信じられないほど重要なものだと思います。そして最終的に、建設的で創造的な何か良い事が、テープに起こることを願っています。私は、あなたが教えてくれるまで、このテープの存在すら知りませんでした」